どんなタイプの家に住んでいても、ほとんどの方が何らかの火災保険に加入していると思います。
しかし,その補償範囲は様々ですから、それぞれのニーズにあった内容を選ぶべきです。
そこで、一戸建てを購入後、より良い火災保険の選び方を紹介します。
火災保険とは?
火災保険は、火事や災害等で生じた建物・家財の損害に備える保険です。
名称は「火災」となっていますが、台風や竜巻といった自然災害から暴動といった人災まで、対応する範囲は多岐にわたりますよ。
最近では、想定外とされる大規模災害が増えていますから、火災保険の正しい選び方を身につけて、万が一に備えたいですね。
火災保険はどうやって選ぶ?
火災保険がカバーするリスクは、大まかに分けて5つあります。
基本項目で不足する部分は特約付加し、保険料を上乗せすることでカバーされます。
・火災
火災の原因は、火の不始末だけではありません。
近隣からのもらい火、落雷や爆発なども含まれます。
最近では、オール電化の家が増えていますが、火災原因で最も多いのは放火です。
火を使わない家であったとしても、必ず備えておきたい項目です。
・風災
風災(台風や竜巻、突風)のほか、雹(ひょう)や雪による被害も含まれます。
特約により補償金額を大きくできるプランもありますから、お住まいの地域の気候に合わせてプランを組みたいリスク内容です。
・水災
台風や豪雨などによる、浸水被害のリスクです。
昨今増加している土砂崩れについても、豪雨や洪水に起因するものであれば水災でカバーされる範囲です。
高台の住宅なら水災のカバーは不要と考えられていましたが、近くに山や崖があるなど土砂崩れの恐れがある地形なら、抑えておきたいポイントですね。
・日常的な災害
自然災害以外にも、盗難や事故による住宅の破損被害・暴動の被害リスクがあります。
たとえば、空き巣に入られて壊された窓ガラスなどが考えられますね。
・突発的な事故
上記で挙げた以外にも、突発的な事故のリスクがあります。
たとえば、子どもが室内でボール遊びをして窓が壊れたといった、不注意による破損も補償されるケースがありますよ。
小さな子どもがいる家庭であれば、ぜひ備えておきたいリスクのひとつです。
これらのリスクに備える特約が増えるほど、全体の保険料も高くなります。
お住まいの地形や周辺環境に合わせて、リスクが高い項目を優先的にカバーしましょう。
補償金額はどうやって決まる?
・建物の補償金額
最近の保険金額は「新価」が主流となっていますが、もし中古の一戸建てなら「時価」扱いになるケースもあります。
年数の経った建物は、新築時よりも低い時価になりますから、全損の被害を受けた場合に保険金が足りず、再建が困難な可能性がありますよ。
できるだけ「新価」での契約をオススメします。
・家財の補償金額
家財については、家族構成によって必要金額が異なります。
夫婦二人なら500万円ほど用意しておきたいところです。
さらに、子ども一人あたり100万円程度の上乗せが目安とされています。
まとめ
一戸建てにおける、火災保険の選び方を紹介しました。
注意点として、地震が原因の損害についてはカバーされません。
別途「地震保険」を付帯しなければなりません。
なお、地震保険はどこの会社でも内容や保険料は一緒です。
地震保険は、火災保険とセットでないと加入できませんので、一戸建てを購入したら合わせて準備しておきましょう。
——*…*——*…*——*…*——*…*——*…*——*…*