こんにちは、リビングボイスの清水です。
神奈川県のほぼ真ん中に位置する伊勢原市は、東京郊外のベッドタウンというイメージが強いまちです。
伊勢原市は、豊かな自然が魅力で、市のシンボルである「大山」を中心に、平野や河川が広がっています。
伊勢原市の美しい自然をこれからも維持していくためには、環境への配慮や取り組みが必要です。
伊勢原市では、市民や事業者の環境への意識を高めるために、さまざまな取り組みを行なっています。
この記事では、伊勢原市の環境への取り組みについて紹介します。
深刻化している環境問題に対処するためは、市民ひとりひとりの意識が重要です。
伊勢原市では、シンボルである大山をはじめ、森林や里山といった美しい自然が魅力のまちです。
しかし、生活の利便性や豊かさを優先するあまり、資源やエネルギーの大量消費や、産業廃棄物の増加、大気汚染、水質の汚濁といった、環境問題が発生しています。
これらの環境問題は、地球温暖化やオゾン層の破壊といった、地球規模の環境問題へと発展してしまうため、自然豊かな環境を将来に残すためには、今すぐに取り組みを行うことが重要です。
<伊勢原市環境基本条例>
伊勢原市では、豊かな自然環境のなか、市民が共生できる持続的発展が可能なまちを実現するために、「伊勢原市環境基本条例」を制定しています。
「伊勢原市環境基本条例」に基づき、環境保全のための施策を計画的に行うために、「伊勢原市環境基本計画」を策定しました。
伊勢原市の環境行政のなかで、最優先される計画であり、行政・市民・市民団体・事業者・旅行者・滞在者みんなが主体となり、環境への取り組みを促進します。
<伊勢原市環境基本計画の取り組み>
「伊勢原市環境基本計画」では、伊勢原市民や、伊勢原市内の事業者の環境に配慮した行動を促進するために、「環境行動の手引き」を作成しています。
伊勢原市民向けの「環境レシピ」、事業者向けの「環境アクション」に加え、子ども向けの「環境行動の手引き」の作成を実践しています。
市民向けの「環境レシピ」では、気軽に環境問題に取り組むことができる、わかりやすい内容となっています。
日用品の買い物にはエコバッグを利用することや、自転車、徒歩でショッピングにいくこと、ゴミを減らすために詰め替え用の商品を使用すること、エアコンの設定温度についてなど、生活にまつわる環境に対する取り組みが記載されています。
「買い物編」、「調理・台所編」、「水まわり編」、「リビング編」、「ゴミ出し編」、「エコドライブ編」に分けて、それぞれ今すぐに対応できる環境対策を行うことを推進しています。
事業者向けの「環境アクション」では、おもに製造業、建設業、運送業を対象とした環境保全活動に取り組む内容が記載されています。
事業活動では、どうしても規模や業種を問わず、環境に莫大な影響を与えてしまうことが多いものです。
ノーカー通勤デーを採用することや、物流システムの効率化などから、資源をできるだけリサイクルできる取り組みを行うこと、従業員へ環境教育を行うことの必要性などについて書かれています。
子ども向けの「環境行動の手引き」は、伊勢原市で暮らす子どもたちに、環境問題についてもっと知ってもらいたいという願いを込めて作られています。
温暖化など、地球の環境問題から、伊勢原市の環境問題について、わかりやすく説明されています。
ゴミと資源のリサイクルや、伊勢原市の河川の水質調査についてなど、身近な環境問題を取り上げることで、子どもの頃から、環境に配慮する意識を高めていくことができます。
また、伊勢原市環境基本計画では、「エコアクション21」制度も、実施しています。
環境への取り組みを効率よく行うことを目的として、環境に取り組む仕組み、取り組みを行うガイドラインを策定しています。
このガイドラインに基づき、環境への取り組みを行う事業者を審査、認定、登録する制度が、「エコアクション21認証・登録制度」で、伊勢原市内の事業者に「エコアクション21」を取得することを、推進しています。
生活するうえで、きれいな水は不可欠です。
家庭内や工場などから、汚れた水が流れ出ると、海や川の水が汚れてしまい、水質汚濁を発生させてしまいます。
水質汚濁は、キッチンやお風呂、トイレ、洗濯水などの排水が原因であり、生活によって排出された下水は、クリーンセンターなどできれいな水にしてから、川などに流しているのです。
川の水などの汚れ具合を表す指標が、「BOD(生物化学的酸素要求量)」です。
水のなかには、人の目には見えないほど小さな微生物が存在します。
微生物は、酸素を使って水のなかの汚れの原因を分解し、川の水をきれいにしているのです。
BODとは、川の水のなかに溶け込んでいる酸素の量が、どれくらい減少したのかを調べることにより、川の汚染がどれくらい進んでいるのかをチェックすることです。
平成30年度の伊勢原市の調査では、市内10河川すべてにおいて、BODの環境基準の長期目標を100%達成できています。
BODの環境基準を達成できた理由は、公共下水道の整備や、合併処理浄化槽への転換がすすんだことにより、河川の汚濁状況が改善されたからです。
公共下水道の普及率の実績は、79%で、前年度よりも1ポイント向上しています。
水質保全環境を維持していくためには、河川の水質汚濁の大きな要因である、生活系の排水に対する対策が必要です。
引き続き、公共下水道の整備をすすめていく必要があります。
とくに下水道事業計画外の地域では、国や県からの補助金を活用し、合併処理浄化槽への転換を促進し、すべての河川で環境基準達成を目指すことを目標としています。
さらに、河川に大量に排水する事業所などの監視や指導を行なっていくことで、伊勢崎市内のきれいな水質を維持することが可能になると、考えられています。
環境への取り組みでは、リサイクルはとても重要な項目のひとつです。
伊勢原市では、資源を大切にするまちを目標に、循環型社会を目指しています。
リサイクルの取り組みでは、「ゴミの減量」と、「資源の循環」の推進をベースとして、ゴミ減量化の推進、ゴミの適正管理と適正処理の推進、資源の有効活用の推進に取り組んでいます。
このなかでの、具体的な目標としては、焼却対象量を減少させることと、一般廃棄物資源化率を向上させることです。
平成30年度の調査では、焼却対象ゴミ量は、26.012トン/ 年でした。
ゴミの減量化、資源化を推進するために、市の広報やホームページに記載したり、市政ミーティングの機会を作ったりすることで、前年度よりも削減することに成功しています。
資源化に関する施策を充実させることや、分別の意識を向上させることが、今後の課題です。
今後も、焼却するゴミの減量化や、資源化について、さらなる工夫をしながら、推進を行なっていくことが必要でしょう。
資源化率向上に向けては、資源リサイクルセンターによるプラスチック・ペットボトル・ガラスびんの中間処理を実施しています。
生ごみ処理容器などの購入補助制度を取り入れたり、シルバー人材センターを提携しながらリース事業に取り組んだり、家具の再利用化などを推進したりしましたが、資源化率の実績は、18.2%と、前年度よりも減少しているのが現状です。
また、伊勢原市では、「小型家電リサイクル事業」にも力を入れています。
小型電子機器などに使用されている、レアメタルなどの回収を福祉事業所などと連携しながら、推進しています。
平成30年度の取り組みでは、伊勢原市内8ヶ所の回収ボックスと、ステーション回収により、使用済みの小型家電15,015個を福祉事業所へ提供しています。
伊勢原市では、環境保全のためのさまざまな取り組みを実施しています。
美しく住みやすい伊勢原市を次の世代も受け継ぐためには、ひとりひとりの環境に対する意識や配慮が必須です。
ゴミの分別など、できることから環境を守るための取り組みを行いましょう。
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