新築一戸建ての購入は金額の大きな買い物です。
多くの方は住宅ローンを組んで購入することになりますが、資金に余裕があれば現金一括払いという選択肢が出てきます。
その場合、一括払いとローンを比較したメリット・デメリットについてご紹介します。
新築一戸建てを一括払いで購入!メリットは?
・初期費用が抑えられる
住宅ローンを組むと、金利部分のほか保証料や団体信用生命保険料がかかる場合があります。
新築一戸建てなら、1,000万円単位で借り入れが必要ですから、初期費用も増大しがちです。
3,000万円を借り入れるなら、住宅ローン締結のための諸費用に100万円ほど見込んでおく必要があります。
・ローン金利がかからない
3,000万円を以下の条件で借り入れた場合、金利部分で850万円ほど総返済額が大きくなります。
固定金利:1.5%
返済期間:35年
返済方法:元利均等返済(月々の返済額が一定)
低金利時代とはいえ、総返済額は数百万円単位で変わってきます。
この部分を節約できるのは、現金払い最大のメリットです。
新築一戸建てを一括払いで購入!デメリットは?
・現金資産が目減りする
一括払いをすることで、現金を使い果たしてしまう状況では注意が必要です。
将来の教育・介護資金が不足したり、急な病気やケガで収入が減ったときのリスクがあります。
現金に余裕がない場合は、総返済額が多くなっても住宅ローンを検討しましょう。
・税務署の調査が入る可能性がある
もし購入資金を援助されている場合、税務調査の結果贈与税が課せられることがあります。
ただし父母や祖父母など直系尊属から住宅取得のために贈与されたのであれば、一定額までは非課税になります。
このような制度がありますから、きちんと税務申告して入れば問題ありません。
購入資金に自己資金以外が含まれている場合は、念頭に入れておきましょう。
新築一戸建てを一括払いで購入!住宅ローン減税はどうなる?
新築一戸建てを一括払いで購入した場合は、当然ですが住宅ローン減税は受けられません。
節税にならない点はデメリットに感じられますが、それでもローン金利などの方が減税額を上回る場合が少なくありません。
金利や諸費用部分を鑑みると、多くの場合は一括購入の方がコストは抑えられるでしょう。
十分な資産はあるが、株や投資信託の金融資産で所有しているといった事情でなければ、一括購入を検討してみてください。
もし株などで所有している場合は、将来に得られる運用益と比較する必要があります。
まとめ
新築一戸建てを現金一括払いする際の、メリット・デメリットをご紹介しました。
コスト重視であれば、現金一括購入が一番安く抑えられます。
しかし住宅は購入後も、リフォームやメンテナンスなどの維持管理費が必要となります。
将来にかかる費用も念頭に入れて、現金購入かローンを組むか決めましょう。
——*…*——*…*——*…*——*…*——*…*——*…*