日本の住宅事情はどうなっている?国土交通省の住宅市場調査を紹介

安達 定

筆者 安達 定

不動産キャリア42年

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日本の住宅事情はどうなっている?国土交通省の住宅市場調査を紹介



こんにちは、リビングボイスの安達です。



平成31年(令和元年)3月、国土交通局・住宅課は「平成30年度 住宅市場状況調査」を発表しました。

 

日本国内では、住宅は主に「購入する」か「賃貸住宅に住む」の二択です。

 

しかし、住宅を購入するといっても「新築注文住宅/新築分譲住宅/新築分譲マンション/中古住宅/中古分譲マンション/リフォーム・リノベーション済住宅」などさまざま。

 

住宅市場状況調査では、「なぜ新築注文住宅を選んだのか?」「なぜ中古住宅が良かったのか」などの理由をはじめ、リフォームの内容、住宅ローンの有無、年間返済額など細かい部分まで網羅されています。

 

国土交通省のまとめた住宅市場状況調査をチェックすると、今の日本の住宅事情が良く見えてきますよ。

 

では早速中身をチェックしてみましょう。

 

日本の住宅事情はどうなっている?国土交通省の住宅市場調査を紹介



日本の住宅事情はどうなっている?国土交通省の住宅市場調査を紹介


 

<住宅市場調査の対象とは?>

 

平成30年度 住宅市場調査で対象となった住宅には5種類あり、それぞれ定義が決まっています。

 

1・注文住宅…自分自身が居住する目的で住宅を建築し、すでに入居している。

2・建売住宅…新築の建売住宅を購入、また分譲を目的とする住宅を購入し入居している。

3・既存(中古)住宅…新築後にほかの世帯が住んでいた住宅を購入し住んでいる、または手続き終了後に住む予定。

4・民間賃貸住宅…賃貸を目的に個人や民間企業が建築した物件に住んでいる。

5・リフォーム住宅…改築や模様替え、大規模リフォームを施した住宅に住んでいる。

 

基本的には「現在その住宅に住んでいること」が前提なのですね。

 

ではなぜ、その住宅を選んだのか、具体的な理由をまとめていきます。

 

<最も多かった理由は対象となった住宅により変化>

 

注文住宅を購入した方の場合、最も多かったのが「信頼できる住宅メーカーだったから」の50.7%で、次が「(欲しい住宅の種類が)一戸建てだから/マンションだったから」の39.4%となっています。

 

このように、注文住宅を購入した方は「信頼できる住宅メーカーであったこと」が一番の動機でした。

 

しかし、建売住宅の場合は事情が変わってきます。

 

一番多い理由は「(欲しい住宅の種類が)一戸建てだから/マンションだから」の54.1%で、「住宅の立地環境が良かったから」「新築住宅だから」が僅差で続きます。

 

このように、建売住宅の場合は「新築住宅で、しかも立地条件がよい一戸建てだから」という理由で購入されています。

 

中古住宅の場合は「価格が適切だったから」と「一戸建てだから/マンションだったから」が同率1位、次に「住宅の立地が良かったから」という回答が続きます。

 

<賃貸住宅の場合>

 

では賃貸住宅に入居された方はどうでしょうか?

 

「価格/家賃が適切だったから」が50.3%でトップ、住宅の立地環境が良かったからが42.8%で2位、住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったからが32.9%で3位です。

 

賃貸住宅を選ぶ方は家賃と住宅の立地、さらに住宅のデザインや広さ、設備のグレードなどをチェックして納得できる物件に入居されているようです。

 

リフォームに至る動機とは 国土交通省の市場調査


リフォームに至る動機とは 国土交通省の市場調査


 


つづいては、リフォームに焦点をあててご紹介していきます。

 

<リフォームをおこなった理由について>

 

それでは住宅をリフォームされた方は、一体どのような理由で住宅に手を入れたのでしょうか?

 

1.住宅がいたんだり汚れたりしていた…43.5%

2.台所・浴室・給湯器などの設備が不十分だった…24.1%

3.家を長持ちさせるために…23.6%

 

ほかにも「家族や自分の老後に備えるため/不満はなかったがよい住宅にしたかった/介護のため/家族の人数が変わった/子どもの成長に備える/耐震性がなかったから/部屋が狭かったから/売却するため」などの理由が続きます。

 

住宅が汚れたり傷んだりしていると気持ちよく生活できませんので、リフォームで室内や外観を綺麗に保つのも一つの手です。

 

また、外観リフォームで壁・屋根を塗装、補修することは家を長持ちさせることにもつながります。

 

古い設備をリフォームすることで、住人が高齢化しても使いやすい、安全な住空間にすることもできますよね。

 

<具体的なリフォームの内容について>

 

ではリフォームを実施した方は、具体的にどのようなリフォームをおこなったのでしょうか?

 

1.住宅内の設備の改善・変更…38.9%

2.内装リフォームなど…32.4%

3.外溝の改善・変更…31.3%

4.冷暖房設備等の変更…28.0%

 

ほかにも「大幅な間取り変更(壁の位置を変えるなど)/高齢者向けリフォーム(段差解消など)/住宅の構造に関する改善」が続きます。

 

住宅の構造に関する改善や修繕となれば大規模リフォームとなり、内装はもちろん耐震性アップも望めます。

 

中古住宅に長期間安全に住みたい場合、大規模なリフォームも視野に入れることが必要になるかもしれませんね。

 

<施工者に関する情報収集方法>

 

ではリフォームをおこなった方々は、どのようにして施工業者情報を集めたのでしょうか?

 

1.以前からつきあいのあった業者…36.3%

2.知人等の紹介で…26.2%

3.新聞等の折込み広告で…9.2%

4.インターネットでみて…9.0%

 

住宅をリフォームして住んでいる方々のほとんどが、「以前からつきあいのある業者」に依頼してリフォーム工事をおこなっています。

 

住宅を建築してくれた業者にずっと住宅のメンテナンスをお願いするケースも多いため、住宅リフォーム派は「以前からつきあいのある業者」することが多くなるのでしょう。

 

購入とリフォームにかかった資金はどれくらい?国土交通省の市場調査


購入とリフォームにかかった資金はどれくらい?国土交通省の市場調査


 


<購入資金やリフォーム資金について>

 

住宅購入やリフォームをするとなると、まとまったお金が必要ですし、一気に支払うことは難しいため住宅ローンを組んで支払うことになります。

 

では、実際に購入した方々は一体どれくらいの金額の物件を購入しているのでしょうか?

 

1.土地を購入し住宅を新築した…3,971万円(うち自己資金は31.2%)

2.新築住宅へ建て替えた…3,491万円(うち自己資金は64.2%)

3.分譲戸建て住宅購入…3,933万円(うち自己資金は21.8%)

4.分譲マンション購入…4,577万円(うち自己資金は34.1%)

5.中古戸建て住宅購入…2,814万円(うち自己資金は36.5%)

6.中古マンション購入…2,819万円(うち自己資金は42.2%)

7.住宅をリフォーム…241万円(うち自己資金は84.5%)

 

平均的な購入金額が最も高いのが「新築分譲マンション」、次が「土地を購入し住宅を新築した」ケース、そして「新築分譲戸建て住宅」の順になります。

 

自己資金比率が最も高いのは「住宅をリフォームする」ケースで84.5%、ローンに頼らなくてもリフォームができるだけ資金を用意している方が多いようです。

 

リフォーム金額の平均も約241万円ですから、比較的あらかじめ用意しやすい金額とも言えそうですね。

 

<一次取得者と二次取得者の自己資金の差>

 

また特徴的なのは、一次取得(初めて物件を購入する方)よりも二次取得(2回目の物件購入)の方が自己資金にかなりゆとりがある点です。

 

一次取得者の平均的な年齢は約37~42歳に集中しており、子どもの就学状況や年収、住宅ローンの組みやすさから、30代後半から40代前半の時期にマイホームの購入に踏み切るケースが多いと推測されています。

 

それから時間が経過し二次取得になると、世帯主の平均年齢が46.6歳から57.7歳の間に押しあげられており、一次取得と二次取得との間には10~20年の年月が経過。

 

また、二次取得者の場合、

 

・すでに取得している土地や住宅を売却して自己資金に充てる

・退職金や預貯金、有価証券売却などで自己資金を増やす

・贈与

 

このような方法で資金を作り、住宅新築や購入に充てているため自己資金比率が高いと思われます。

 

購入とリフォームにかかった資金はどれくらい?国土交通省の市場調査


 

住宅は人が生きるうえで重要な基盤となり、安心・安全な生活には欠かせません。

 

将来「マイホームを購入する」と決めている方、「ずっと賃貸住宅で過ごしたい」方など個人で考え方や志向に違いはありますが、まず生活の基本になる「住宅選び」は重要です。

 

今後マイホームの取得を考えている方は、今回ご紹介したように、「実際に取得した方がどのような理由で住宅購入に踏み切ったのか」をチェックすると今後の参考になるかと思いますので、これからのマイホームづくりに活かしてみてください。


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