こんにちは、リビングボイスの芭蕉です。
神奈川県平塚市は相模平野の南部・神奈川県のほぼ中央に位置しており、江戸時代には東海道五十三次の宿場町として栄えました。
東京から平塚市まではJR東海道線の普通電車で約1時間、横浜駅からは普通電車で約40分と交通が便利な場所にあり、首都圏のベッドタウンとして、また温暖な気候から別荘地として人気があります。
平塚市は「工業・農業・商業」が三位一体で発達しており、とくにバラは全国屈指の生産量を誇ります。
今回は、農業・漁業・商業・工業と豊かな自然や産業に恵まれた平塚市の基本条例についてご紹介しますので、これから平塚市での暮らしをご検討中の方はぜひ最後までお読みください。
<平塚市の基本条例にはどんなことが書かれているの?>
平塚市の基本条例とは「平塚市の自治に関する基本的なルールや理念」をまとめたものです。
では平塚市の基本条例にはどんなことが書かれているのでしょうか?
1・総則…平塚市基本条例をつくった目的や用語解説など
2・自治の基本理念…平塚市民が街づくりの主体であることを明記
3・自治の基本原則…市民、議会及び市の執行機関は街づくりに関する情報を共有し、平塚市民は市政に参加することを明記
4・まちづくりの指針…5つの指針をかかげ、平塚市民が幸せに暮らせる街をめざすことを明記
5・自治の担い手…自治の担い手である平塚市民・議会および議員・市長及び市の執行機関の権利や責務について明記
6・行政運営…行政運営をおこなううえで必要な総合計画や財政運営、市民の意見等に対する手続き等への対応方法を明記
7・住民投票制度…平塚市政に関する重要項目を決める際に住民投票をおこなうことを明記
<平塚市基本条例の理念とは?>
平成18年10月1日につくられた平塚市基本条例ですが、その理念についてまとめてみましょう。
・平塚市は温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、平和で活気ある街としておおいに発展してきたが、第二次世界大戦下の平塚空襲などで街が荒廃した悲しい過去もある。(このような惨禍を経験しないよう、平塚市民が安心・安全に暮らせる街づくりを目指す)
・地方分権や少子高齢化、環境問題など平塚市を取りまく環境も変化しており転換期を迎えるなか、市民の市政参加と議会、行政が協働することにより新たな街づくりをおこなう。
「第二次世界大戦のような惨禍を繰り返さない/時代の大きな転換期を迎えている」この2つの理由により、平塚市民が安心・安全に暮らせる新しい街づくりとその自治の基本を定める規範として平塚市基本条例が定められたのです。
<平塚市基本条例をもっとわかりやすく!子ども版自治基本条例の内容>
平塚市基本条例は漢字が多く子どもが読んでもわかりにくいため、子ども版自治基本条例も発行されています。
イラストが多用され文字も大きく、難解な漢字も使われていないためお子さんにも読みやすいガイドブックとなっています。
最初に説明されているのは「自治基本条例について知ろう」という題名で、
・「市民/議会/行政」がどのように街づくりをすすめていくのか?
・上記3者の役割
・どのような協力していくか
などが分かりやすく解説されています。
今までは、国や神奈川県からの指針の下に市政を進めることが重要視されていました。
これからは、国や神奈川県の指示だけに頼るのではなく、「平塚市」と「平塚市民」が対等な立場で協力し合い、街づくりをすすめていく方向へと変化していることが、分かりやすく書かれています。
平塚市政の担い手として、平塚市民、そして子どもも協力していくことが大切ということですね。
<「わたしたちにできることは?」と問いかける>
子ども版平塚市基本条例では「わたしたちにできることは?」と、これからの子どもたちに投げかけています。
具体的には、以下の3つの質問となっています。
・どんな街づくりがしたいですか?…緑豊かな街や人に優しい街など
・社会の一員としてなにができると思いますか?…街や資源を大切にする、困っている人に手を貸すなど
・ではみなさんは、平塚市民としてなにから始めますか?
また、こういった働きかけに加えて、平塚市にはユースボランティア活動や「少年消防クラブ」など、社会活動に参加してもらうための子ども向け活動があります。
以下で簡単にご紹介します。
<平塚市の子ども向け社会活動>
・くす丸くんとなっちゃん隊
緑化ポスター・標語コンクール入賞者を「くす丸くんとなっちゃん隊」に任命し、緑を広げる活動を年3回実施。
対談や植栽活動、樹木観察、緑をつかった工作物制作を通して緑の大切さを学ぶ。
・少年消防クラブ
消防の仕事に興味のある市内小学校の5年生・6年生の男女で構成。
1年に約10回の活動頻度で消防の仕事を勉強し、放水訓練やはしご車への乗車体験ができる。
総合防災訓練や防火キャンペーンにも参加できる本格的なクラブ
・ユースボランティア活動
青少年が夏休みにさまざまなボランティア活動に参加できる企画。
活動内容はリサイクルショップの接客や店内掃除、川や海の掃除、壁に書かれた落書き消し、リサイクル石けんづくり、視覚障がい者の伴走など豊富。
実際に参加したお子さんの多くは「最初は不安だったけどいろんな人と交流できて良かった/人の役に立ててうれしい」などポジティブな感想をもっていて、「また参加したい」と意欲を見せるお子さんもいるようです。
<平塚市が掲げる街づくり・5つの指針とは?>
平塚市では、平塚市民が安全・安心して暮らせる街をつくるために、以下の5つの指針を明示しています。
1・世界の人々と相互理解を深め、さまざまな文化を受けいれ、人々が平和に共存できる社会
2・基本的人権を擁護し、豊かな人間性と文化を育む社会
3・誰もが安全・安心に暮らせる社会の実現(相互協力)
4・自然環境と都市基盤との調和
5・活力ある街づくりのための産業発展
<平塚市民の定義とは?その権利や責務>
「世界の人々と相互理解を深め、さまざまな文化を受け入れる」という指針がありますが、この指針ではどのような国籍の方であれ、どのような文化の方であれ相互理解に努めることになります。
つまり平塚市民とは日本国籍の住人だけではなく、国籍や性別、宗教などの別なく「平塚に住んでいる方」を広く平塚市民としてとらえていることになりますね。
平塚市民には「情報を知る権利/参加をする権利/協働をする権利/個人情報に関する権利」を保障すると同時に、3つの責務も課せられています。
1・お互いの自由や人格を尊重する
2・市政運営にともなう分担金を負担する
3・(市政に)責任をもって参加する
市政の担い手としての市民ですが、いい加減な気持ちではなく責任をもって参加することが責務とされています。
<子どもも社会の一員>
平塚市では、子どもも社会の一員として社会参加できることを明示しています。
子どもがボランティア活動などを通して社会参加することで、
・市政を身近に感じられる
・将来の市政に関わる人材として育成する
といった効果が期待できます。
また、平塚市では国籍・性別・年齢・職業・宗教などの違いを超えて、市民が助け合い協働できる社会実現のために基本条例を施行しています。
施行からすでに10年以上の歳月が経過していますが、今も平塚市基本条例が市民のルールであることは変わらず、少しずつ手を加えながら時代にあった基本条例として存在しています。
今回は、平塚市の基本条例について重要な部分をピックアップしてまとめました。
平塚市は東京や横浜など首都圏に近くベッドタウンとして発展していますが、過去には平塚空襲のような悲劇も起きています。
平塚市民が二度と惨禍に巻きこまれないように、市民が平和で安心して暮らせる指針として「平塚市基本条例」が施行され、平塚市民・行政・議会のあるべき姿を示しています。
その精神は今も変わることなく、さらに市民と行政の距離を縮めるための施策も多数おこなわれているようです。
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