こんにちは、リビングボイスの清水です。
不動産の売却をするときに、1番初めの工程として「査定」があります。
査定とは、売却する予定の不動産の価値がどのくらいあるのか調査し、金額で表すことです。
不動産査定といえば、不動産の専門知識を持つプロが物件を直接訪れて入念にチェックしていく印象がありますが、近年のIT化により「AI査定」を取り入れているところも増えてきました。
物件を直接確認することなくおこなえるAI査定ですが、気になるのは査定の正確度ですよね。
そこで今回は、不動産のAI査定の仕組みからメリット・デメリットまで解説していきます。
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近年「AI」という言葉は一般的になってきました。
しかし、不動産売却時に利用できるAI査定という言葉はまだ耳馴染みがない方も多いのではないでしょうか。
AI査定とは、不動産売却において通常人間がおこなう査定をAIが自動計算してくれるシステムです。
不動産を訪問しておこなう査定は結果が出るまで1週間程度かかりますが、AI査定は瞬時に結果を知ることができます。
不動産におけるAI査定の仕組みは、AIに保存されたインターネット上にある膨大な量の類似不動産の情報や過去の売却データを参照して査定価格を導くというものです。
主にAI査定が参考にするデータは売却不動産と似ている情報の売買履歴で、その他立地や階数、築年数、方角などありとあらゆる情報に考慮しながら適正な価格に近づけていきます。
AI査定を利用する際に必要な不動産データは主に以下の項目です。
●所在地
●種類や使用用途
●面積
●構造
●築年数
土地や戸建て、マンションなど売却する対象不動産によって重要なデータは異なってきますが、通常の査定に必要となる項目がAI査定でも同様に必要となります。
たとえば、土地の査定では所在地から路線価や地価を探し出し、そこにアクセス環境や近年の人口増加率などから今後の将来性を推測していく流れです。
戸建ては土地の情報にくわえて面積や物件の状態、周辺環境を考慮しながら算出されてきます。
一方、マンションの査定は過去の売買取引の事例に基づいて算出されていく方法が主に採用されています。
不動産AI査定によるメリット3つ
不動産のAI査定は主に3つのメリットを得ることができます。
一つずつご紹介していきます。
不動産AI査定のメリット①匿名で利用できる
AI査定の大きなメリットとしてあげられるのは、匿名で査定ができることです。
通常、不動産会社に査定を依頼するときは、電話やメール、またはホームページから予約をおこないます。
このときに必ず伝える必要があるのは個人情報です。
売却すると決まったわけじゃないのに、個人情報を伝えることに抵抗があるという方は、AI査定の匿名利用にメリットを感じる方が多いのではないでしょうか。
AI査定を利用するときに必要な個人情報は、登録の際に必要なメールアドレスです。
AI査定は身構えずに、気軽な気持ちで査定することができる点が魅力になります。
ただし、ここで気を付けたいのが「住所入力」です。
個人情報の入力に抵抗があるからといって住所を正確に入力しないと、査定結果の精度が低くなってしまいます。
査定結果の精度が低くなってしまうと、査定を依頼した意味が薄れてしまうので住所はしっかりと入力しましょう。
不動産AI査定のメリット②とにかく査定結果が早い
AI査定の1番の特徴でありメリットでもあるのが査定の早さです。
通常の訪問査定とオンライン一括査定、AI査定による査定結果が出るまでの期間の比較は以下のとおりです。
●不動産会社による訪問査定:1週間程度が目安
●不動産サイトによるオンライン一括査定:1日程度が目安
●不動産のAI査定:数秒〜数分
比較してみると、AI査定が一番早いことが分かります。
AI査定には人間の主観というものがなく、データをもとに査定価格を導き出すことで圧倒的な速さを生み出しています。
不動産AI査定のメリット③やり取りが発生しない
先述したように、AI査定はほとんどの場合メールアドレスの登録と必要事項の入力のみで査定が完了します。
通常の不動産査定までに発生する電話やメール、対面でのやり取りがいっさい発生しません。
「いつか不動産を売りたいから、今のうち査定額を知っておきたい」「手軽にサッと査定したい」という方は、査定依頼先とのやり取りを面倒に感じてしまうということもあるでしょう。
また、一度やり取りをおこなうと、再度営業電話がかかってくるのではないか、と気にする方もいます。
その点AI査定では煩わしいやり取りが不要なので、とりあえず簡単に査定してほしい、という方には大きなメリットのある査定方法に感じるでしょう。
不動産AI査定にはリスクもある! 3つの大きなデメリット
素早く査定額を知れるメリットのあるAI査定ですが、一方で大きなデメリットも存在します。
AI査定を検討している方は、事前にデメリットを把握しておくことでリスクを回避することが可能です。
不動産におけるAI査定を利用するデメリットについてご紹介します。
不動産AI査定のデメリット①実際の売却価格との差が発生する
AI査定の大きなデメリットとして挙げられるのは、AI査定の情報量の違いによって精度が異なったり、データの偏りによって実際の売却価格とは大きな差が発生したりすることです。
AI 査定によって査定したものの、実際の売却価格とはかけ離れていた、という事例が多く見られます。
その理由として考えられるのは、AI 査定のデータには宅地建物取引業者のネットワーク「レインズ」の成約情報データベースが活用できないということです。
専属専任媒介契約または専任媒介契約を結んだ物件は、レインズに登録することが義務付けられているため、レインズのデータは不動産売却において信頼性が高いデータと言えます。
そのレインズのデータが利用できないAI 査定は、どうしても取引データの偏りがあり、精度の高い査定を叶えられない場合が多くなってしまいます。
とくに戸建ての査定は一つひとつの取引事例の条件が異なることから精度が低くなりがちと言えるでしょう。
不動産AI査定のデメリット②不動産売却ができない
気軽に査定できるAI査定ですが、不動産売却時には再度不動産会社に査定を受ける必要があります。
AI査定で金額を出したとしても、結局その査定金額を売却につなげることはできません。
すでに不動産売却を検討している場合は、AI査定を利用せずに査定依頼をした方がスムーズに売却が進むと言えるでしょう。
不動産AI査定のデメリット③確認しないと判断不可な部分もある
AI査定は売却する不動産を実際に確認せずに価格を予測します。
そのため、不動産の内部の欠陥や壁の傷、においなどの部分を価格に反映することができません。
また、リフォームやリノベーションをおこない、資産価値が上昇した場合も加味されないのです。
不動産査定では、どうしても実物をみないとわからない部分が存在します。
AI 査定では売主とやり取りをおこなうわけでもないため、精度を高めるには限界があるということです。
AI査定はスピードやある程度の正確性はありますが、正しい査定価格が得られるとはいえないでしょう。
まとめ
不動産査定で近年普及しているAI査定は過去のデータなどに基づいてスピーディーに結果を得られる仕組みの査定方法です。
しかし、実際の売却価格との差が発生するなど精度には限界があることがわかりました。
不動産売却をおこなうときは、正確な価格がわかる訪問査定が最適と言えるでしょう。
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