こんにちは、リビングボイスの清水です。
近年、結婚後も仕事にとりくむ女性が一定数おり、パワーカップルと呼ばれる共働きの高収入世帯が増えています。
夫婦ともに経済力をもつパワーカップルは、マイホーム購入の際、2人がそれぞれ住宅ローンの契約を検討することも可能です。
今回は、パワーカップルとはどのようなものなのかと、パワーカップルが利用できる住宅ローンの種類や注意点について解説します。
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パワーカップルとは?住宅ローン利用における特徴も解説
パワーカップルとは、具体的にどのような夫婦を指すのでしょうか。
まずは、パワーカップルの概要や特徴から解説します。
パワーカップルの年収とは?
一般的に、パワーカップルとは、男女2人とも仕事を持ち、経済力が高い夫婦を指します。
そして、年収については、厳密に定められた定義はありません。
ですが、夫が600万円で妻が400万円以上の世帯年収1,000万円以上の夫婦とするといった目安はあります。
そのほかにも、2人ともが年収700万円以上の収入を得ている、世帯年収1,400万円以上の夫婦をパワーカップルの目安にしているケースもあります。
つまり、パワーカップルのとは、「共働きであり、世帯年収が平均以上」のケースと考えることができるでしょう。
年代別で見た1世帯当たりの平均所得金額は、30代で約636万円です。
40代になると30代比較し高くなり、約721万円になります。
また、総務省の労働力調査2022年のデータによると、パワーカップルの一つの条件である共働き世帯の1,521万世帯のうち、夫婦ともに年収700万円以上の世帯は2.4%、1,000万円以上の世帯は0.5%となっており、少ないことがわかります。
そして、夫婦共働きで経済力を持つパワーカップルは、住宅ローンの利用について、いくつかのメリットがあります。
パワーカップルは年収が高く、夫が単独で借り入れをするケースよりも、高額な融資を受けられる可能性が高いです。
住宅ローン控除も、ローンの種類によっては、夫婦がそれぞれ受けることが可能になります。
住宅ローン控除とは、ローンを利用してマイホーム購入をした場合、年末の残債の0.7%が所得税や住民税から差し引かれる制度のことです。
しかし、夫婦のどちらかのみが有職のケースだと、1人分の控除になる点は注意が必要です。
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パワーカップルが組める住宅ローン!3つの種類をご紹介
パワーカップルは、どのように住宅ローンを組むことができるのでしょうか。
ここでは、パワーカップルの住宅ローンの種類をご紹介します。
①連帯保証
連帯保証とは、夫婦のどちらか主たる債務者になり、もう1人が連帯保証人となる住宅ローンの種類です。
パワーカップルが住宅ローンを利用しても、連帯保証の場合、契約は1本になります。
連帯保証人の役割とは、債務者の返済に対しての保証です。
万が一、債務者本人が滞納した場合、連帯保証人に支払い義務が求められます。
保証している部分はあくまでも支払いについてであるため、住宅ローンの種類が連帯保証の場合は、購入したマイホームの共有者にはなりません。
②連帯債務
2つ目の種類となる連帯債務とは、夫婦2人が連名で1つのローンを契約するものです。
パワーカップルが利用した場合、夫婦のどちらかが主たる債務者として申し込みます。
配偶者は、連帯債務者になります。
連帯保証人とは異なり、債務者と一緒に連帯して債務を負うのが、連帯債務者です。
つまり、夫婦2人が、それぞれ債務の全額を負う形です。
そのため、住宅ローンの種類を連帯債務した場合、金融機関は債務者と連帯債務者にいつでも支払いを請求することができます。
夫婦が債務を連帯して担うため、購入したマイホームの名義は、連帯の割合にあわせて共有します。
持ち分は、収入割合に沿って共有することが一般的です。
また、収入合算する連帯債務の場合、金融機関によっては、夫婦のうち主たる債務者だけしか団体信用生命保険(団信)に入られないことがあります。
この場合、団信に入っていない連帯債務者側に、もしものことがあっても、残るローンは減りません。
収入合算する連帯債務で借り入れても、残った債務の支払いを1人で負うことになるため、気を付けたいポイントといえます。
ただし、近年では、連帯債務者の加入が可能な連生団体信用生命保険もあるため、取り扱いのある金融機関で検討するのも良いでしょう。
③ペアローン
パワーカップルの住宅ローンの種類には、ペアローンもあります。
ペアローンは、夫婦がそれぞれの名義でローン契約を結んでいる状態です。
そのため、購入する1つの不動産に対して、契約は2本になります。
たとえば、夫の名義で2,000万円、妻の名義で2,000万円など、借入額も明確に決めます。
パワーカップルは、夫婦がそれぞれ高収入であるため、ペアローンも検討できるケースが多いでしょう。
単独でローン契約するケースと比べて、借入額が増え、より高額な物件の購入ができる可能性もあります。
ペアローンなら、要件をクリアすれば、夫婦がそれぞれ住宅ローン控除を利用できるのも利点です。
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費用や持ち分に注意!パワーカップルの住宅ローンにおける注意点
パワーカップルの住宅ローン利用は、単独で借りるよりも多く借り入れできる可能性など、利点があります。
一方で、気を付けたい注意点もいくつかあります。
ペアローンの注意点
パワーカップルが夫婦各人で契約するペアローンを利用する場合、手続きの手間や、諸費用も2本分になることが注意点です。
諸費用には、借り入れた金融機関の事務手数料や、保証料などがあります。
これらのコストを夫婦がそれぞれ負担することになります。
また、ペアローンの場合は、2本の契約を結ぶにあたって、2人がそれぞれ個人として審査を受けることも注意点です。
夫婦が、どちらも審査を通過しなければ、利用することができません。
持ち分の決め方
パワーカップルが、それぞれ自分の名義でローンを組むと、夫婦共有の名義の不動産になります。
所有権の登記では、2人がそれぞれの持ち分を登記することが必要です。
ペアローンで購入した場合、不動産の持ち分は、2人が借入額の割合に応じて共有します。
しかし、借入額の割合に基づいて持ち分を決めなかった場合は、贈与税がかかるリスクが注意点になります。
借入額と持ち分が異なることにより生じる差額が、贈与として判断され、課税対象とされる場合があるのです。
想定外の課税を避けるためには、注意点として、物件の持ち分割合にも気を付けましょう。
働けなくなる場合を想定しておく
共働きのパワーカップルには高い経済力がありますが、借り入れは慎重に検討することが大切です。
住宅ローンの返済は長期間になるため、ライフステージの変化なども想定しておく必要があります。
出産や介護などのタイミングでどちらかが離職するケースや、不測の事態で働けなくなる可能性は、注意点といえます。
夫婦のどちらかが働けなくなるリスクに対して、1人の収入でも返済可能な借り入れを考えることがポイントです。
一般的に、借り入れができる金額は、年収の7倍から10倍とされています。
たとえば、1,000万円の世帯年収があるパワーカップルなら、7,000万円から1億円ほどです。
高額な融資が受けられる可能性は、パワーカップルのメリットでもありますが、返済ができなくなる事態は避けたいところです。
パワーカップルが、夫婦のうちどちらかの年収だけでも返済できるようにするには、世帯年収の5倍以内を目安に借り入れを検討すると良いでしょう。
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まとめ
パワーカップルは、共働きによる高い経済力が特徴です。
そのため、2人がそれぞれに契約するペアローンも検討しやすいでしょう。
ペアローンは要件を満たすと住宅ローン控除を2人分適用することができ、パワーカップルに適したローンといえます。
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