こんにちは、リビングボイスの菊地です。
マイホームなどを購入するにあたり金融機関で住宅ローンを組む場合、団体信用生命保険、いわゆる団信に加入することが要件の1つとなっています。
ただし持病があるなどの理由から一般の団信に加入できないケースも少なくありません。
そこで今回は住宅ローンを利用するうえでの基礎知識として、一般の団信より加入しやすいワイド団信について解説します。
「そもそもワイド団信とはどんなもの?」「通常の団信とどう違うの?」といった疑問を解決し、さらに保障内容や知っておくべきデメリットまでまとめてお届けします。
今後、住宅ローンを利用しようとお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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弊社へのお問い合わせはこちら住宅ローンの基礎知識!そもそもワイド団信とはどんなもの?
マイホームを購入するとき、住宅ローンを利用する方が多いですよね。
冒頭でも触れたとおり、金融機関に住宅ローンを申し込むと団体信用生命保険(団信)への加入を求められます。
団信とは、住宅ローンを借りた方に万一のことがあったとき、住宅ローンの残金を保険金で完済できる制度です。
ほとんどの金融機関では団信への加入を住宅ローン貸付の要件としているため、団信に加入できないと住宅ローン自体の借入ができなくなってしまいます。
しかし団信に加入できないからといって「住宅ローンが組めない」というわけではありません。
一般の団信に加入できない場合でも、ワイド団信を利用することで住宅ローンを組める場合があるので、ここでは通常の団信との比較も交えてワイド団信の具体的なポイントを見てみましょう。
一般の団信に加入する際の病気に関する告知内容とは?
そもそもワイド団信とは、一般の団信とどういった違いがあるのでしょうか?
その違いを明確にするため、まずは一般の団信の病気に関する告知内容を確認しておきましょう。
一般の団信では、以下のように3項目の告知内容があります。
●最近3か月以内の医師の治療・投薬を受けたことがあるか
●過去3年以内に所定の病気で手術を受けたことがあるか、または2週間以上にわたり医師の治療・投薬を受けたことがあるか
●手・足の欠損または機能に障がいがあるか、または背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障がいがあるか
ワイド団信とは一般の団信より加入しやすい生命保険
ワイド団信とは生命保険の引き受け範囲を拡大することで、一般の団信より加入しやすくしたものです。
そのため、上記の告知内容によって一般の団信への加入を断られた場合でも、ワイド団信なら加入しやすいというのが大きなポイントとなります。
一般の団信より加入条件が緩和されたワイド団信であれば、たとえ以下のような持病があっても加入できる可能性が高くなるというわけですね。
ワイド団信で過去に引受実績のある持病(一部)
●糖尿病や高脂血症などの代謝異常による病気
●不整脈や心筋梗塞などの心臓や血圧の病気
●脳卒中やてんかんなどの脳の病気
●うつ病やパニック障害などの精神や神経の病気
●喘息や気管支炎などの呼吸器系の病気
●バセドウ病やリウマチ性疾患などのホルモンや免疫異常による病気
ただし上記のような病気のなかでも、合併症などを引き起こしている糖尿病や自殺率の高いうつ病、適応障害、がんの治療歴などによってはワイド団信に加入できない可能性があるため注意が必要です。
住宅ローンの基礎知識!ワイド団信の保障内容とは?
ワイド団信は一般の団信より加入条件が緩和されているのが特徴ですが、保障内容はどうなっているのでしょうか?
ワイド団信は一般の団信より加入しやすいことから保障内容に不安を感じる方がいるかもしれませんが、保障内容は一般の団信と同様なのでご安心ください。
ワイド団信の保障内容
死亡保障
保険期間中に住宅ローン利用者が亡くなった場合に住宅ローンの残金が保険金によって完済されます。
高度障害保障
保険期間中に住宅ローン利用者が高度障害状態になった場合にも、住宅ローンの残金が保険金によって完済されます。
高度障害状態とは、以下のようなものを指します。
●両眼の視力を永久に失う
●言語またはそしゃくの機能を永久に失う
●中枢神経系または精神に著しい障害を残し、終身常に介護を要する
●胸腹部臓器に著しい障害を残し、常に介護を要する
●両上肢とも、手関節以上で失ったか、またはその用を永久に失う
●両下肢とも、足関節以上で失ったか、またはその用を永久に失う
●1上肢を手関節以上で失い、かつ1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を永久に失う
●1上肢の用を失い、かつ1下肢を足関節以上で失う
リビング・ニーズ特約
保険期間中に医師の診断書などで余命6か月以内と診断された場合も、住宅ローンの残金が保険金によって完済される特約です。
金融機関によってこの特約が付いている場合があります。
住宅ローンの基礎知識!ワイド団信を利用するデメリットとは?
加入のハードルが低いワイド団信は、持病のある方にとっても頼りになる保険ですが、注意するべきデメリットもあるのでしっかり確認しておきましょう。
デメリット1「住宅ローンの金利が上乗せされる」
ワイド団信は一般の団信より加入しやすいというメリットがありますが、同時に一般の団信より金利が高くなるというデメリットがあります。
一般の団信の金利に加えて0.3%程度の金利が上乗せされるため、月々の返済額もそれだけ高くなります。
たとえば住宅ローンの借入額が2千万円、返済期間35年、元利均等返済の場合では、毎月の返済額は約3千円、35年間の総返済額では約131万円増えることになります。
デメリット2「取り扱う金融機関が限られる」
メガバンクや地方銀行、ネット銀行などそれぞれにワイド団信を取り扱っている金融機関は複数ありますが、取り扱っていない金融機関も少なくありません。
もしも病気などに不安がある状況で住宅ローンを組むためには、まずワイド団信を取り扱っている金融機関を探すことから始めなければならず、そうなると金利面などで有利な金融機関を選べなくなることも考えられます。
デメリット3「無条件に加入できるわけではない」
ワイド団信は持病があっても加入しやすいことが大きなメリットですが、ワイド団信の解説でも触れたとおり、どんな病気でも無条件で加入できるわけではありません。
一般の生命保険でいえば「引き受け基準緩和型生命保険」に該当し、ワイド団信といえども加入には審査があります。
そのためがんなどの治療歴や、合併症を引き起こしている糖尿病、治療期間が長く自殺率の高いうつ病を患っているなど、健康上の問題で審査に落ちることがあるので注意しましょう。
まとめ
今回はこれから住宅ローンを組むうえで、覚えておきたいワイド団信についてご紹介しました。
マイホームを購入するにあたり、住宅ローンの審査に通るか通らないかは、とても大きな問題です。
ワイド団信とは一般の団信より加入しやすく保障内容も充実しているため、病気などの不安のある方にとってとても利用価値が高いのではないでしょうか?
ただし審査が緩和されている分、気を付けるべきデメリットもいくつかあるので、ワイド団信を利用する場合はそうした側面も事前にきちんと理解しておくことが重要です。
とくに病気などの心配がない方も、一般の団信に加入できない場合の心強い選択肢としてワイド団信の存在を覚えておくと良いでしょう。
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